羊皮紙著作

羊皮紙工房 八木健治による著作をご紹介します。

『羊皮紙の世界』2022年、岩波書店

羊皮紙について全く知らない方でも分かりやすいように、カラー図版をふんだんに盛り込んだ入門書です。

本物の羊皮紙のオマケ付き。

目次(押すと目次をご確認いただけます)

はじめに

プロローグ 羊皮紙発祥の地――ペルガモン

第一章 羊皮紙作りの世界

 1 牧場生まれの紙――羊皮紙

 2 原料――羊皮紙って「ひつじ」なの?

 3 羊皮紙ができるまで――前半工程

 4 木枠に張って、削って乾かす――後半工程

 5 やっと完成――サイズと値段は?

 6 ペラペラ? ゴワゴワ?――羊皮紙の厚さ

 7 羊皮紙特有の大問題――穴空きとその対策

 8 羽ペンだけなの?――使える筆記具と画材

 コラム 作ってみよう! おうちでヴェラム(牛皮紙)

第二章 羊皮紙写本の世界

 1 手書きの芸術――「写本」って何?

 2 皮への「焼き印」――虫こぶインク

 3 どうやって直すの?――羊皮紙への書き間違い

 4 意外に大切――羊皮紙の余白

 5 そんなにデコって割れないの?――土台にこだわる金箔貼り

 6 装飾が秘めるメッセージ――さらに隠れた美の秘訣

 7 書物の甲冑――ゴツい装丁の役割

 8 実は相性悪かった――活版印刷と羊皮紙の関係

 コラム 羽ペンを作ってみよう

第三章 非西欧圏の羊皮紙文化

 1 文字が躍るスケートリンク――磨き抜かれたビザンツの羊皮紙

 2 知られざる宝――アルメニアの羊皮紙聖書

 3 細かすぎる!――羊皮紙に関するユダヤの掟

 4 くたばれサタン――ユダヤ神秘主義「カバラ」

 5 シバの女王が伝えるもの――エチオピアの聖書と護符

 6 砂漠の宝――コーランに宿る真理

 コラム 集めてみました 世界の羊皮紙

第四章 羊皮紙文書の世界

 1 羊皮紙文書――基本要素概説

 2 「毛側」と「肉側」――羊皮紙文書の表と裏

 3 ひつじを使って改ざん防止――削った後の毛羽立ちと滲み

 4 ムダなく使おう――いろいろな形

 5 ぴったり合ったら本物同士――インデンチャーとカイログラフ

 6 文書の中の紅一点――印章

 7 皇帝チョイスの一級品――羊皮紙の品質

 8 そろそろやめない?――羊皮紙のやめどき

 9 羊皮紙の歴史は再生の歴史――羊皮紙文書の再利用

 コラム 印章を付けてみよう

エピローグ

これから開く「羊皮紙の世界」

参考・引用文献

『羊皮紙のすべて』2021年、青土社

タイトルの通り、羊皮紙について「すべて」の情報を盛り込んだ著作です。実際に羊皮紙を使用するにあたり役立つ知識を得られます。

目次(押すと目次をご確認いただけます。かなり長いです)
はじめに

基礎編

 

第1章 羊皮紙とは

1.1 羊皮紙と紙

1.2 レザーとの違い

1.3 羊皮紙の種類

 1.3.1 動物の違い

 1.3.2 呼称

 1.3.3 日本語の「羊皮紙」

 

第2章 羊皮紙の歴史

2.1 起源

2.2 古代

2.3 中世ヨーロッパ

 2.3.1 写本

 2.3.2 公文書・契約書

2.4 イスラム・ユダヤ・インド

 2.4.1 イスラム

 2.4.2 ユダヤ

 2.4.3 インド(ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教)

2.5 ルネサンス〜近現代

 2.5.1 羊皮紙の衰退

2.6 日本古来の羊皮紙

 

第3章 羊皮紙の作り方

3.1 中世ヨーロッパの作り方レシピ

3.2 羊皮紙制作の詳細

 3.2.1 ウェットパート

 3.2.2 ドライパート

 3.2.3 仕上げ

3.3 羊皮紙の値段

3.4 現代の製法

 

第4章 羊皮紙職人

4.1 古代ユダヤ

4.2 中世・近世の羊皮紙職人

4.3 現代の羊皮紙製造所

4.4 現代ペルガモンでの羊皮紙復興運動

4.5 北海道における羊皮紙制作の取り組み

 

第5章 羊皮紙の特徴

5.1 表と裏

5.2 色

5.3 厚さ

5.4 表面性

5.5 伸張と収縮

5.6 取り扱い

5.7 保管について

5.8 羊皮紙の額装方法

5.9 羊皮紙は燃えるのか

 

第6章 写本の作り方

6.1 道具の準備

6.2 罫線引き

6.3 筆写

6.4 彩飾

6.5 製本

6.6 中世写本の価値

6.7 羊皮紙の再利用

6.8 写本のらくがき

 

第7章 文学・ポップカルチャーなどにおける羊皮紙

7.1 歴史文献や文学などにおける記述

 7.1.1 古代

 7.1.2 中世

 7.1.3 近世・近代

7.2 ポップカルチャー

 

第8章 魔術(護符)

8.1 羊皮紙の護符

8.2 ユダヤ教における羊皮紙の規定

8.3 カバラ(ユダヤ神秘主義)

8.4 ソロモンの鍵

 8.4.1 『ソロモンの鍵』における羊皮紙

 8.4.2 現代の魔術師

 8.4.3 魔術における羊皮紙利用

8.5 ヴァージン・パーチメント

 

実践編

 

第9章 羊皮紙を使ってみよう

9.1 買える場所と買い方

9.2 羊皮紙の取り扱いと調整

 9.2.1 購入後の扱い

 9.2.2 さまざまな調整

 9.2.3 下描きの転写

 

第10章 書く・消す・接着する

10.1 使える筆記具と書き心地

10.2 消し方

10.3 羊皮紙の接着

 10.3.1 接着剤の比較

 10.3.2 羊皮紙膠

 

第11章 絵を描く

11.1 ドローイング(硬筆での描画)

 11.1.1 ドローイングの作品例

 11.1.2 ドローイングに適した羊皮紙種類と描画面

 11.1.3 シルバーポイントの下地について

 11.1.4 ペン画

11.2 水彩画

 11.2.1 水彩画の作品例

 11.2.2 水彩画に推奨する動物種と描画面

 11.2.3 下地について

 11.2.4 板・パネル張り

11.3 油彩

 11.3.1 油彩画の作品例

 11.3.2 羊皮紙の描き味と仕上がり

 11.3.3 油彩に適した動物種、描画面

 11.3.4 木枠張り

 11.3.5 地塗り

 11.3.6 ワニス

 11.3.7 その他の油性ペイント

11.4 パステル画

 11.4.1 パステル画の作品例

 11.4.2 パステル画に推奨する動物種と描画面

 11.4.3 事前・事後処理

 

第12章 印刷する

12.1 凸版印刷

 12.1.1 木版

 12.1.2 スタンプ

 12.1.3 活版印刷

  12.1.3.1 活版印刷の作例

  12.1.3.2 活版印刷に適した羊皮紙と印刷手法 

12.2 凹版・孔版・プリンター印刷

 12.2.1 銅版画

  12.2.1.1 銅版画の作例

  12.2.1.2 動物種、印画面、厚さ

  12.2.1.3 湿潤と乾燥

 12.2.2 羊皮紙のリトグラフ制作意図

 12.2.3 シルクスクリーン

 12.2.4 プリンター印刷

 

第13章 その他の工芸(装丁、染色、立体)

13.1 羊皮紙の装丁

 13.1.1 羊皮紙装の形態

 13.1.2 装丁に適した羊皮紙

 13.1.3 箔押し

 13.1.4 羊皮紙製本の発展

13.2 染色

 13.2.1 単色染め

 13.2.2 絞り染め

13.3 パーチメントクラフトとその応用

13.4 楽器

 13.4.1 発音・調音用

 13.4.2 楽器の接合・保護用

 13.4.3 楽器の装飾用

13.5 アクセサリーと立体造形

13.6 インテリアと家具

 13.6.1 家具と羊皮紙の歴史

 13.6.2 制作事例

  13.6.2.1 ランプシェードの制作

  13.6.2.2 パーチメント家具の制作

13.7 シャグリーン(エイ皮)

 

第14章 修復する

14.1 羊皮紙のダメージと修復の概要

14.2 シワ、歪み、折り目の修復

 14.2.1 シワ、歪み、折り目の原因

 14.2.2 修復処置例

14.3 破れ、穴の修復

 14.3.1 概要

 14.3.2 修復処置の例

14.4 カビの除去

14.5 羊皮紙修復を行っているところとニーズ

 

第15章 羊皮紙の科学分析

15.1 マイクロスコープ・顕微鏡撮影

15.2 紫外線撮影

15.3 赤外線

15.4 蛍光X線分析

15.5 放射性炭素年代測定

15.6 タンパク質分析による動物種特定

 

第16章 おわりに―羊皮紙の魅力

16.1 まとめ

16.2 羊皮紙の魅力

16.3 羊皮紙の未来

タイトルとURLをコピーしました